テキスト1988
49/144

←ν74UlヲHIτM し.eA1日本画の松には所々に松笠が描きこまれている。昔、桑名の焼蛤は東海道の松並木の落松笠を拾い集めて焼き上げたとい、っ。強頼とは松の枝葉をわたる風の音をいうが、鋭い秋風が開いた松笠を吹きぬけるとき、いっそう秋の深まりが身に泌みる寂びた音色が加わるのではないかと感じる。私達にとって松笠は風雅なものである。だが松笠にも色々あって、最大の節点党総の実は長惰円形で犯でから印でもあり、河口の木のてっぺんからドスンと落ちてくる。この作例に使ったカナダのシュガーパインコlンも大きいのは初九Jほどの長さで丸々と太り、外見はパイナップルそっくりである。シュガーパインコlンには基部に穴をあけて、しっかりした支柱に接着材を塗ってさしこんでおく。チューリップの方も変った品種だが、日世紀のイギリスの植物図譜に出ているものの一種忌わしい。少し珍しい花材同志をとりあわせたので、本数は減らして両方の特色がよく見えるよう、そして細口の花瓶を使って形をはっきりさせている。花材シュガーパインコーンチューリップ中東産制口花瓶りいえたは11 不公六一六・ミヱ

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る