テキスト1988
38/144

第三種郵便物認可桑原専脱流いけばなテキス297ト号昭和63年3月1日発行(毎月1回1日発行)桑原的脱流定家価元五発0行0円梅の季節が終って、桜の開花か近付いてくると、人々は明かる<色鮮かな花をいけて一日も早く春の麗かで暖かな感触にひたろうとする。黄色い毛糸をまるめたようなアカシアの小さい花は数多い花木の中で最も暖かみの感じられる花である。そしてはどよい濃さの黄色い花が房のようにつき、他の花には求められないような柔かみをもっている。そのアカシアに濃赤色のガーベラという強い対照の花をとりあわせ、その対照を少しだけやわらげるため白いアイリスをそえてみた。花材アカシアガーベラアイリス花器朱・黒ほかしガラス器アカシア

元のページ  ../index.html#38

このブックを見る