テキスト1988
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I−)かわ−制や作再研修会で川柳を使うと、誰かがこの柳を先生の言い付けで切りに行かきれた思い出話をはじめる。京都でも宇治川や淀川に近い地域では、稽古日の前日二・三人で行けば犯人分ぐらいはすぐに集められる身近な花材だった。野生なので、切花用に育てられた赤芽柳や行李柳とちがって枚ぶりもまちまちなので、日人がいければ叩人共それぞれ異なった形にいけ上がるところが楽しい。この柳は枝先で何本にもわかれているが、わかれ目の段の高きをあわせて副や胴の沈み、留、留の沈み、総囲を作るとまとめやすく、無用な枝の交差もできず、あまり手聞がかからない。作例のような行儀の良いいけ方以外に、自分で見付けた変り枝を利用して変化を求めたい花材である。花器煤竹寸筒nHドS一副流し7

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