テキスト1988
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第三種郵便物認可桑原専疫流いけばなテキスト296号昭和63年2月1日発行(毎月1回1日発行)桑原専鹿流家元発行定価五00円丹(踊り葉牡丹)とよばれる、前年の古株から出る小葉で茎の形の変化に富んだものがよく使われる。葉牡丹の一般的なイメージは、重々しくて地味ということらしい。そこか明るい色彩の洋種の花材にとりあわせられることの少ない理由であろう。この葉牡丹三本は‘白い部分が多V、中心部の淡紫紅色は‘とりあわせたチューリップの花の色に近い。まず葉牡丹からいけはじめるが、小型とはいうものの‘重みのある花材なので、なるべく底面積の大きい花器を使い、重量の配分に気をつけ倒れることのないようにしっかり留める。又花径も大きいので充分間をあけて重苦しさを感じないように位置をきめる。作例では葉牡丹三本の中央部を大きくあけて、チューリップ5本に大きくゆとりをもたせている。花材葉牡丹チューリップ花器青ガラス花瓶花瓶の口に前方を向けてどっしりと挿した葉牡丹にモンステラをそえて―つのまとまりを作り、その上にアマリリスを直立きせてみたが、その緑の茎の長さで上下を二分し、配色の異和感をやわらげている。花材葉牡丹モンステラリリス花器濃紺陶花瓶アマ1頁の作例〉〈裏表紙の作例〉〈

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