テキスト1988
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葉牡丹二作(11頁と裏表紙)年の暮になると、ビルの表に作られた小さな花坦に葉牡丹か植えこまれているのを見かけることかある。又大きな門松の根締めにも使われている。葉牡丹は油菜科のキャベツの非結球型に属し、英語名もフラワリング・キャベジ(ヨーロッパ原産)となっているが、原産地でありながら、日本のように花坦への植込み‘切花として多用されていないようである。日本の古文書にはじめて登場するのは18世紀になってからのことで、以後江戸を中心に品種の開発が進められた江戸葉牡丹‘そして名古屋系、大阪系等に分けられて行く。いけ花にも、渡来後すぐ使われていたに相違ないと考えられるか、よく生長したものは花径かあるが、いけ花としては作例のような花径門はどのものが手頃である。或は左の生花図のような、枝葉牡10ー15竺も30ー60あぷ・つな品9r ----11

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