テキスト1988
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色のグロリオーサをいけてみると、色調の明暗と対比がくっきりと浮かび上がる。とりあわせとしてはごく単純ないけ花ではあるが、横に拡がり、枝先の垂れる雪柳の枝の柔かい曲線と、花の重みで蔓の下がるグロリオーサが形の上でもうまくまとまっている。そして中央にかためられたグロリは感じることのできない、みずみずしい生命感を宿し、それが私達の心にしみとおり、やすらぎを与えてくれる。花村を選ぶとき、花そのものの良否とともに、或はそれ以上に葉の新鮮度を重要視するのが、いけ花の必須条件である。花材雪柳グロリオーサ花器黒色陶花瓶オlサの緑の葉が、他の造型芸術でくmlおHJほどの長さにとって並べこの季節、花屋の店の外にプリムラ・ポリアンサの鉢が沢山ならべられている。大きな鉢もいいが、小きな鉢の方が可愛らしく見える。そして値段も手頃なので子供達に人気がある。娘の桜子も、はなも小学校の頃わずかな自分の小遣いで買っていた。作例のポリアンサは、一番小さい二鉢を根洗いにしていけている。花器に使ったのは白磁のサラダボウルで半分位の深さまで砂利を入れ、その上に赤と黄のポリアンサをのせている。小きなポリアンサに対し、除、も低てみた。鉢から抜きとり根を水洗いして土を落としてからいけると清潔感もあり長持ちするので食卓に飾りたい。花材プリムラ・ポリアンサ蔽花器白磁サラダボウルプリムラ・ポリアンサ用"・' 轟ljn 4

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