テキスト1988
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立花は花型を即‘[m‘町にわけ、草の花型を砂の物とよんでいる。作り上げた立花には花器の口まで砂を入れて飾りつけるのだが、一株立と二株立かある。とくに砂の物用に作られた花器を砂鉢とよぶか、二頁の松一色に使ったものかそれである。二株立はこの水仙一色の一瓶だけだが、二株立の場合、大きい方を野釈、小さい方を如釈とよぶ。役枝は左右に分け‘男株には真、副見越、控。女株には請、流枝を立て‘正真、胴、前置は両株それぞれにつける。この二株立は森野泰明氏の近作を使ったが、伝統的な水盤型式の砂鉢よりも‘立てられた水仙と花器で新しい調和か作り出せたようである。花材水仙一色男株前置—寒菊女株前置ー淡紅色小菊花器黒銹扁壷森野泰明作第三種郵便物認可桑原専慶流いけばなテキスト306号昭和63年12月1日発行(毎月1回1日発行)桑原専脱流家元発行見越定価五00円水仙一色二株立砂の物ふたかぷだて正

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