テキスト1988
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和齊宇は国内でも九州南部に自生している。この不喰芋は昨秋鉢植で買ったものが夏の間に葉が大きく生長した。疵―つなく青々としているので出品作の花材に加えてみた。向且癸‘不喰芋に鶏頭を立ちまじえてみると‘刈入れの終った晩秋の農村の風景が思い浮かぶ。主になるとりあわせは農村風だが下段は品よく斑入り椿と松でまとめ、花器は都会的な感じのする白地の角瓶に立てると、現代建築の中に飾られても違和感のない明る<親しみのある立花となる。花材向且癸の枯実ー真正真不喰芋ー副・請脇ー見越椿ー胴•前置松ー流枝落葉松ー控花器白地金黒線条文角瓶竹内真三郎作鶏頭ー不喰芋向日葵立花くわずいもわり龍ひま15

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