テキスト1988
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必ずさ弓り鬼木天萎小菊垂体真流し副流し花器黒軸耳付花瓶褐色粕花瓶花器四頁五頁柳は生花の基本の習得のため、年のうち何度も稽古する。作例に使った小豆柳は、行季柳によく似ているが芽が大きく枝もやや太い。初冬に入り、気温が下がりはじめると艶のある枝が淡茶色に照り、芽か小粒の小豆のような色になる。一種挿では日本ぐらいが稽古によさそうで、校数の分け方は、真、副、胴、留、控の五体に、真の部として真圏、見越を含めて4本、副には3本を副1、沈み2に使う。胴は胴1、沈み3で計4本。留には5本を使い、総固と留の沈みに分ける。控は3本で合計日本となる。小豆柳は、芽が色付いてからが花材として最適の季節で、日本前後で真、副、胴を作り上げ、椿、水仙、その他の草花をそえた生花が上品である。柳は本数が少なくなるとかえって難しいものだが、配色を考え基本を思い出して美しくいけたい。あずきこ小豆柳5

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