テキスト1988
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LよA7がみようが第三種郵便物認可桑原尊慶流いけばなテキスト抑号昭和臼年9月1日発行(毎月l回1日発行)桑原専慶流家元発行-、生蔓や若荷の他に、日本ではありふれた植物として、生蔓科の植物を見かけることはあまりないし、又その花も派手に目立つほどの美しきではない。従っていけ花に使われることも殆どなかったようである。江戸時代には観賞用の生重科の花として縮砂が渡来し、いけ花にもジンジャーという名称で使われてきた。黄花と白花があり香りのよい花だったが近頃あまり見かけない。現在ジンジャーとして通用しているのは、戦後ハワイから輸入されたレッドジンジャー、トlチジンジャー、ソlプジンジャー等で、初期には、いけ花展用の花材として高価でその上貴重なものだった。作例に使ったのはレッドジンジャーだが、この二、三年の間に輸入量もふえて普及しはじめたよ、つである。松や梅などともよくあ、つ花材だが、ここでは熱帯的な強い花の色を際立たせるため、三本の濃赤色のジンジャーにピンクのジンジャーをそえ、足もとは赤いカラジュームで囲ってみた。花器として白い大皿を使ったのできつい色のとりあわせがすっきりと生きたようである。ッドジンジャー(赤・ピンク)カラジュlム花器白磁大皿花材レ日ンン日ンャー定価五OO円

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