テキスト1987
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はしばA−h榛はλの木、榛、夜や叉Lや五巾し倍子等のいけ花・ν樺の木類のことを信州ではウダイマツといったそうだが、それは樹皮がよく燃えるので燃料や灯火によく使われ、鵜飼の松明にも使われたので鵜松山内の名がついたとい、フ。或は雨中でも燃えるので雨松山かといい、武田信玄が夜討に使った史実を根拠とする異説もある。結婚式のことを華燭の典というが、昔中国では樺類の灯火を樺燭と呼んだのがその語源だともいう。山獄樺の属する樺の木科には白樺、花材があり、科の近い撫科には若葉美しい撫、黄葉紅葉で山の秋を彩る備、十能、艇がいれられている。樺の仲間のうちで白樺は北国のシンボルとして親しまれているが、降り積もった雪の中に直立する白樺林の中は近くに神様でも居そっに美し白樺より高い山に好んで住む巌樺は強風に立ち向かい、曲がりくねりながら逗しく幹を伸ばし太らせて行く。そしてその一枝にも強い生命力が撮’ss っている。だがその若葉には巌樺の幹の愛情が繊細に優しくこめられているのを感じる。竹島百合で、深い山からおりてきた巌樺をもてなしてみた。花材巌樺竹島百合花器焼締花瓶山獄樺だけかんば3

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