テキスト1987
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洋種鳶花器染付水盤イス鳶い%は尾つは中国南部の原産で、かなりにおあやめ古い時代に日本に渡来し、いけ花にも相当早くから使われている。だが現在鳶尾と称して花屋で売られている白花種の花材は、ジャ!?ンアイリスの一種の匂いイリスで南ヨーロッパから西南アジアが原産地の同じ菖蒲科でも別属の花である。現在本当の鳶い句は尾つの生産が少ないせいか、白花の匂いイリスを鳶尾に見立てて、同じ葉組でいけている。だが本当の鳶尾と、匂いイリスでは、いけ上がりの趣きが大分違っている。図①が匂いイリスで、左の図③が本当の鳶尾のいけ上がりの形で、花色は紫で、葉はしなやかに反っている。花は五本を、真、副、胴、留、控に用い、葉組は七組で、見越三枚、真三枚、副三枚、胴五枚、留五枚、留の沈み二枚、控三枚を杜若と同様の組方となっている。真、副の花は葉組から高くっき出るのが出生の姿とされている。尾はつ③ 扇I]7

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