テキスト1987
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第三種郵便物認可桑原専慶流いけばなテキスト加号昭和位年日月1日発行(毎月1回1日発行)桑原専慶流家元発行梅う的擬iuどさ、つ蔓るう梅のb擬どg、v紫z匿式しき部・わ、か唐り水みず木き等いけ花に使う秋の木の実は、実が大きく美しく熟する頃葉が散りはじめる落葉樹が多い。或は葉が残っていても、花材として切りとられると、そのショックで落葉が急に進むことがある。南天は常緑樹だが切りとられた枝の古葉は水妨げが悪く、霧を吹いたりすると一度に落葉しはじめる。は完熟期の葉は美しくないので葉を落としてからいけるが、紅葉も、赤い実も美しい七竃は葉付きのまま売られているが、そのままいけると翌日にはほとんど落葉して赤い実だけが残る。落葉後は、赤い笑そのものの色は美しいのだが、潤いがとぼしいので緑の葉のよくしげった花材をとりあわせる必要がある。梅擬に白椿の二種いけなどは何度いけても飽きないとりあわせだが、作例の七竃には白い鉄線を配色してみた。季節ちがいのとりあわせではあるが花のみずみずしさと、葉のあざやかな緑が七竃の枝の武年な感じをやわらげている。はなればなれに実のついている七竃は枝どりをよく考えてまとまりをつけるように工夫したい。白鉄線花器陶花瓶花材せ寵定価五OO円

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