テキスト1987
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はしばみ花器煤竹恥榛真葉はし柴ば実みが本当だと云われている。高IJく3でほど垂れ下がる奮ができる季植物名には命名の意味がよくわからないものが多い。縦一も襲蜘みが転読したものだとか、花材として用いるのは、晩秋細長節で、冬の間近きを感じきせる風情をそなえている。枝ぶりは一見直線だが、くの字形の屈曲が根元から枝先まで続き生花としては水際をととのえるのが厄作な花材である。茶席の花として短く切った榛に白玉棒をそえられているのをよく見かけるか、本来細長い枝であり、房状の奮がつらなっているのが見所となる花材なので、出生を考えれば生花のように長く使いたい。とりあわせとしては、英、社丹、水仙、椿、寒菊、小菊等の二種挿しで静かな感じをもたせたい。三、四月頃固い奮が開花し、八月には食用になる実を結ぶが、いけ花に使われることはないようである。白玉椿4

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