テキスト1987
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第三種郵便物認可桑原専慶流いけばなテキストm号昭和臼年叩月1日発行(毎月1回1日発行)桑原専慶流家元発行v。作例は稽古にとりあわせた花材二定価五OO円(吾木紅)吾亦紅は私の好きな秋草の一つである。秋草であるかぎり、野山でその情緒を味わいたいのだが、野生では小きな花は周囲の草に圧倒きれ貧弱なうらぶれた感じに見える。ところが、信州あたりの栽培品種で栄養を充分与、えられた吾亦紅は花の大ききがおでぐらいの大粒なので他の秋草ととりあわせても、その存在を強く印象つけることができる。よく生長した吾亦紅で、季節の風情を表現するのもいい。それよりも、強い色彩の対比で構成きれたいけ花に吾亦紅をそえると、渋味とシックな落着きが感じられるようにな杯分をまとめたものである。パンパスは穂の淡紫色のもので、先端を5でほど切りとって真直ぐに立てると穂先が平たく左右に分かれる。あまり変化を求められない花材であるパンパスは、とりあわせが変るごとに何とかそれにあう形に使うことを工夫したい。淡紫のパンパスにレッドジンジャーというとりあわせに吾亦紅をそえ作例とした。花材パンパス吾亦紅レッドジンジャー花器白陶花瓶ス亦も三丘わ仁ゴれ紅ミ

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