テキスト1987
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白しろ龍りん謄とう花器煤竹寸筒紅葉する植物の中でも、錦木の深紅はとくに美しい。生花の花材としては、枝にねばりがあって相等強く撲めても折れないので初歩的な花型、技巧を習得するのにも向いている。そして稽古材料一把の中にかなり太い枝もまじっているので、枝どりの仕方によっては草の花型の変化型にいけ上げることもできる。枝にはコルク質の鰭ひれがついており、これが錦木の特長なので、境めるときには折らないよう注意深く扱いたい。鰭が折れると白い地肌がむき出しになり、いくら形良くいけられていても痛々しい感じがする。とくに留から下、水際までの足元は鰭を自然なまま見せたい。紅葉の錦木には、淡色の草花をそえ葉色をより鮮かに見せたい。錦l①真②真囲③内副④副⑤胴⑤留⑦総囲③留の沈み⑨控木ぎ7

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