テキスト1987
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万年青赤芽柳十九葉二果水仙二重切花器煤竹二重切筒花器陶水盤季節の二重切簡の扱いとして、最も基本的な花材と花型をえらんでいけてみた。上が赤芽柳二十一本の垂体副流し。下が水仙三株の行型である。二重切筒、三重切筒、五重切筒は江戸時代から明治時代によく用いられたが、現代の生活に用いるには少しずれている感じがしないでもない。とくに太い根節を残した大型の多重切筒に良いものが少ない。もし二重切筒を求めるなら、少し細いめで小型の繍酒なものをえらびたい。そこに上下の花材のとりあわせをよく考えていければ、現代においても通用する粋な生花となるだろう。作例を参考に、好みにあった花器をえらんでいけてほしい。左右7

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