テキスト1986
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乙の覚えにくい学名は、ギリシャロスーをくっつけてできた名前で、直訳すれば「砂棋の尻尾」という乙と=り’しい。花の色は、原産地によって分かれているが、作例に使ったのは、イラン系のエレムルス・ブンゲイで、右側の二本がオレンジ色である。花秘が三十叩ほどあり、開花を沢山つけているので、これ以上ほかの色の花をとりあわせる必要はないようである。エレムルスに相当重量感があるので、ここに添える緑は、軽やかで動きのあるものがよい。いろいろな葉が考えられるが、作例では紫聞の葉を選んだ。動きを与えられるだけの長さもあり、水際を整える乙とのできる幅もある。広葉物を添える乙とも考えられるが、花型も大きく、重い感じになりそうである。季節にあわせて量感を求めようとするならば、紫闘の葉がちょうどあっているのではないかと思う。使用した花器は、乳白色のガラス鉢で、縁に濃紺色の帯があり夏向きよく使っている。花材エレムルス花器ガラス鉢(乳白色)ムルス一訟の砂漠|エレモスーと、尾ーオウコニレ8

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