テキスト1986
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すすきかやつりぐさ1191HTaana114司hilkF11BEEFaEEr tags・1・・E・E・−’Eh−−ER7E,d・aE’第三種郵便物認可桑原専慶流いけばなテキストm号昭和日年7月l日発行(毎月l回l日発行)桑原稿守慶流家元発行睡蓮は、奮のうちに水面の高さをたしかめてから一度水中に没し、次にのび上がってきたとき上手に水面で花を咲かせるそうである。日本の野生種の睡蓮は白花で未草ともいうが、真夏の午後二時刻)、暑きが頂点に達した頃咲きはじめ、夕方五時頃花をとじて睡りに入る。広い池の面は風もなく静止し、ぬるま湯のような水の上に浮かんでいる白い未草の花をみつめていると』)いつの間にか白日夢の中にひき入れられそうな気持がしてくる。岸辺から一輪花をひきょせ、葉と一緒にとってか、えり、水盤に冷たい新しい水をはって浮かべてみると、睡りからさめたように、その美しい花の涼しげなつぶやきが聞こえてくるようである。いけ花としては夏の水物花材の代表的なものの一つで、広い水盤に水面を大きく見せるように睡蓮の花と葉を浮かべ、杜若、太蘭、蒲のような水草、或いは睡蓮と少しはなして作例のように擬宝珠、薄の青葉等涼感のあるものととりあわせる。花器も多彩なものはさけ、睡蓮の清楚な感じをひき立たせたい。擬宝珠の葉(百合科)花器陶水盤花材睡蓮(睡蓮科縞太閤(蚊屋吊草科)さほし定価五OO円ひつじぐさひつじ(未のE’っE−E,f,.EE,ト睡蓮

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