テキスト1986
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旧ざ告ななかまどみやまなんてんりLない。六、七、八月は野生の花が最も多種類咲く季節らしい。とくに高山植物は短い夏の聞にきそって開花し、早い秋をむかえる。都会からあまり遠くない山村にも私達に親しい草花が沢山見られる。笹百合も少なくなったが京都近郊の山地にも咲いている。乙のような自然状態に親しみを感じている花には、やはりそのの情景を想い起乙させるようなとりあわせが望ましい。配色がいくらよくても、例えば笹百合とガーベラをとりあわせたのでは何となくしっく為朝百合も山百合の一種で花茎はお叩にもなる大きく力強い花だが、とりあわせKは季節にあった向然調な花材が好んで用いられる。作例では花首の重い為朝百合を花瓶の底にいれた剣山でとめ、あとから穂咲七龍、深山南天を挿し加えてーる。穂咲七竃は白い小花に涼しさが感じられるので、夏季の花材としてよく使われるが、葉が多くっきすぎているので適当にすかして使う。又深山南天は、その細くてしなやかに見える枝ぶりに美しさがあるので、短く使ったのでは意味がなくなってしまう。のびのびと軽やかに枝どりしていけたい花材で、春の若葉にしまりのつく七月頃が清々しきのある一番よい時季である。為朝百合秘咲七竃深山南天、""""'..’”・・・h司.地花器般市l:t紬花瓶ι育8

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