テキスト1986
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&・川邑畠EE太蘭河花器染付水舵河骨は名前のせいか、昔はお祝事の席Kはいけないとされていた。人間が勝手につけた名前にしばられているわけである。だが生花で役枝の数を、奇数でととのえるというきまりは少し意味がちがう。役枝の数を限定し、それにあわせて形をととのえようというと乙ろに面白味があるので、奇数、偶数の吉凶には本来関係ないと考える方が正しいと思う。例えば七木の役技でいけあげたところ、もう一本つけ加えれば形がととのうのに、と思ってもそれが許されない。そこに工夫が生まれる。河骨は水揚げに手間がかかる上、短時間しかもたないので、稽古に常用されるような花材ではない。或程度稽古を重ね、生花の形がよくのみ乙めてから研修会などで参加者全員で河骨を採集し、それを皆でいけて観賞しあうのが望ましい。縞太蘭を主株に左勝手とし、河骨を子株にした水草の夏の生花である。,Iiヨ,円\ 高lj6

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