テキスト1986
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ホγ令カンガルーポアメリカ山法師花器灰青色コンポートやまぽヲし今年の一月号に黄色の花のカンガルーポーを使っている。今月号のカンガルーポ|は花の先の方が鮮やかなグリーンで花のつけ根から茎にかけて鮮紅色になっている。花のつき方も異なっている。そして葉がついているのをはじめて見たがあやめ科の植物と同じような細長い剣状葉で下の方にとりあわせたのはアメリカ山法師、別名花水木、アメリカンドッグウッドともよばれ名前通りアメリカ原産の落葉高木である。大正初期から日本でも植栽きれ割合よく見かける樹種である。京都市役所の前庭にも白とピンクの二種が植えこまれて五月ごろ美しく咲いている。作例に使ったのは花弁のよヲに見える総琶片の先がピンクの品種で、とりあわせたカンガルーポlの赤い部分とよく調和する色あいである。花材としては横枝に上向きの花がついているので出生を無視して花を正面に向けて使うこともある。枝によっては花のつき方の少ないものもある。その場合作例のように花のついた枝を短かく切ってかためていけてもいいだろう。このように低くかためた花の上にカンガルーポlを高くいけてみると轡曲した茎の上についた奇妙な花の形をはっきりと浮きあがらせることができる。少し手間はかかるがいけるのが面白いいけ花だといえる。。9

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