テキスト1986
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イキンア花器舟型水盤茎の先に白地に赤い斑点のある小きな花の咲くイキシアは少なくとも十本ぐらいまとめていけたい。テキストにも時々使っているがどの作例でも十二、三本は挿している。とりあわせた例をあげてみると、イキシアにカーネーション|ミリオクラグス。太蘭lり立ゅう金き花んか。前l花菖蒲の葉という三作がでている。これらの作例は水際に草花をあしらって形をととのえているが、今月号のように根締めの花を使わずに細い線だけを丁寧に揃えて直立させてみると他の作例とくらべてイキシアの美しきが最もうまく生かされているようである。太蘭は高き別センチほどにとってωセ却本、イキシアはンチで日本を二株にわけ、株の聞は5センチほどとっている。この背の高い花型にあわせて花器は巾日センチの横長の舟型水盤を使っている。時々古いテキストを読み返しているが季節感ということを大切に考えているので毎年登場きせずにはおけない好きな花も多いがイキシアはそれほど気にいっているとは感じていない花なのに割合よく使っている。そして何度かいけているとなじんできて愛着もわいてくるものである。どんな花とも無心に接することができ、そしてそれぞれがうまくいかせればと願っているのだが中々むつかしい課題である。太t商い8

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