テキスト1986
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hM 、ずtりはおもて鳳ほう莱らいし蕉よう或いは電信耐とよばれていたモンステラは数多く使われる里芋科の観葉植物の中で最も普及している花材である。明治時代K渡来し、が今ではモンステラとよんだ方が通りのよい、どこででも見かけるありふれた鉢植の斐性観葉植物である。葉の大きさは直径lm近いものから、ロ佃ぐらいの小葉まである。右の写真の三枚のモンステラの左端の小葉はロ個、側で白畑から卸価ぐらいの葉柄がついている。稽古に使われるのは大体乙の三和ぐらいの大きさが手頃で花屋では中モンス一ア−フ古用花材とはなりにくい。使用する枚数は二、三枚が手頃で7枚使った作例②は創意の加わった自由花刑である。の広く山一はかな緑の而が円由花に好んとである。そして普及するにつれ、立花の胴に使われたり、生花にも使われるようになり、和風な盛花や投なってきた。又季節をとわず一年巾使えるのも大きな強みである。里芋科ではアロカシア、カラジューム、ディエッフェンパキア、白しるし縞ま団うち一周(アンスリュlム属)蔓(フィロデンドロン属)があり、真中がお側、右端がおたものもある。なので葉表を強調するのが使い方の基本となる。そこで葉表を力強く正葉、小葉とよばれている。乙れ以上大きなものは大作向きで一般的な稽モンステラが花材として使われ山したのは昭和初期で、南国的な感じでいけられるようになってからのこ日常的な見なれた花材として次第に入にとりあわせても違和感がしなく花材としての特質は厚みのある広い葉百の深い緑の量感、葉柄もしっかりしていて水揚がよいことである。そして適度な切れこみがあるので大きさの割伶には重苦しさが少ない乙ともある。葉面の模様の美しい広葉として、、ビロードモンステラの中に美しい白斑の入っ広葉観葉植物がいけ花に用いられるのは葉面の美しさを求めての乙と作例①V花材モンステラ(4枚)アマリリス(白・亦)花器濃紺紬深鉢而に向け形をとる工夫が必要である。だが三枚とか五枚の広葉を全部正面に向けたのでは強すぎるような場合、一t二枚を斜に使ったり、奥行を見せるよう後の方にそりして挿すことも考えられる。①の作例では右端と巾央下の葉は表面を大きく見せ、左にのばした一枚は斜横盗にして葉面の幅をせまく感じきせ、左後方の一枚は後にそらせて奥行をとっている。いけ花展で美しい広葉をβ強く全部正面に向けられているのを見かけるが②はそれを小さくまとめたものである。葉先をすべて上に向けてよ−一脈が垂直に平行になるようにそろιている。乙の作例のように形をとる場合、葉柄と葉先に到る主脈の刈度によって、葉先の右に向いたものは正面より左側花、左を向いたものは右側にふり出す。又葉柄と葉面の角度の深いものは前の方に使い、浅いものを後の方にまわすといった配慮が必要である。そこで左側にモンステラをまとめたいなら葉納に対して葉先が右を向いたものを集めれば思った花型を作ることができるのである。乙の花型でもう一(次頁下段に続く)39

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