テキスト1985
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ひごだいひごだいった官「タζ桑原専慶流いけばなテキスト揃号昭和印年8月l日発行(毎月l回l日発行)桑原専慶流家元発行ュlムの色彩をひき立てるための副瑠璃玉荊は前に似ているが同じ菊科でも煎属には入らず平行帯属にいれられている。平行帯は九州では多く自生しており花屋では肥後台と書いている。瑠璃玉繭は裏白平行帯ともよばれるヨーロッパ原産の園芸品種である。七月から八月にかけて淡紫色の球状の花が咲く。花屋でみかけるときには一番大きな白っぽい緑の球状の奮の上の方だけがわずかに色付いているだけで見映えがしないが、いけておくと小きな奮まで全部開花する。葉は水揚げがあまりよくない上に輸送中いたんでいることが多いが、よい葉があれば使いたい。先に形は変っているが色彩効果をあまり期待できない瑠璃玉商の説明が続いたので主材のような感じを与えたかもしれないが花器と共に二色のアンスリ材のように扱っている。花材花器(るりたまあざみ)【表紙の花】向日葵は真夏の象徴のような花である。花屋には四五月頃から出はじめ、秋も大分深まる頃まで売られているが、他の季節に見る向日葵は自然に対する促成栽培の空々しきを強く意識してしまう。いけ花としてはかなり古くから立花にも使われていたし、小型のものは切口を焼いて葉への水揚をよくしてからいけたもののようである。以前私達が主催していたR&M展でも向日葵を真にしてジンジャー等をそえた立花が出品きれたことがあったが明るい力強きに溢れており、向日葵は現代の立花の花材としても中々魅力のあるものである。作例の盛花には蘭草をまとめて束にしてとりあわせてみた。細い蘭草もこうしてみると大輪の向日葵の強きに対抗できるようになる。向日葵も蘭草も強烈な太陽の光の中に育つ植物である。蘭の産地である岡山地方の方なら暑きを誘うようなとりあわせと感じられるにちがいなしフイロデンドロン花器白水盤向日葵ひまわり定価五00円瑠璃玉蔚オ瑠る白紅レ璃Aア白ン玉まン斑ジ前者ス入色マリりユア陶花|ン井Rムスユ.花風蘭材物回のの蘭•,:向一畦草き日こに葵ま咲でくあ向る目。葵とよ入の1'

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