テキスト1985
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きんぼうげおき屯フオス〉一フスリアトリ花器横長水盤一つのとりあわせでもいけ方をかえてみると随分感じが変ってくる。例えば上の作例では、白いグラジオラスのかたまりを上の方に作り、その下の万にグラジオラスの葉をパックにリアトリスが挿されている。とうしてみるとやや渋い配色になる。乙のとりあわせでグラジオラスを低くして、その白い花の問にリアトリスの紫がかったピンクの花の色がまじりあうと切るく、かわいい感じのするいけ花になるだろう。そういける乙との方が一般的だと思うが乙乙ではグラジオラスとリアトリスを別々の高さにしてみた。グラジオラスは、先端の固い苦の部分は折りとってしまった方がしっかりした形になる。の高さにして花は全部前に向ける。リアトリスは最も長いのであセンチ。真中から右の方にかけて7本挿してみた。全体を束を立てたように百立させるが、そのうちのりアトリス二本ぐらいは形の外に出しておかないと窮屈そうにみえる。乙のような花型の場合、普通探鉢引の花器を使うが浅い横長のものをえらんでみた。乙の水盤だと奥行がとりにくいが、グラジオラスとリアトリスを直立させ、色のかたまりを上下に分けたととで前後の奥行にかわる深みを作っている。水際は高低をつけたグラジオラスの葉を並べ、右前の方はリアトリスの葉のかたまりでととのえている。印センチぐらい今月号は表紙だけ試験的にカラー印刷にしてみた。川来ばえがよければ続けて行きたいし少しずつカラー頁をふやしたいとも思っている。そのためには購読数も多くならなければならないので皆さんの御協力をお願いしたい。そろそろ山草や野草が咲きはじめている。作例の茶色の小さな花は翁草である。鉢植のものを買ってきて根洗いして土を落して使っている。翁草は金鳳花科の多年草で野山のよく日のあたる場所にはえる。花は3センチぐらいの大きさで花が咲いたあと花柱がのびて羽毛のようになり、そのかたまりが白髪のように見えるので翁草とよばれる。中国では白頭翁と名付けられている。翁草の後は春闘でこれは鉢植の園芸品種である。ζの二柿の花に木瓜をとりあわせたのだが、季節の上で大体開花期の一致するものを集めて自然調な盛花にしてみた−択である。木瓜は全体に低く這わせ草木瓜のような感じにして春の切るく暖かい野山を想わせるようにいけてみた。花探は大ぷりな染付の水盤を用いて花の色をはっきりと鮮かに見せるようにしている。翁草〈表紙の花春闘花花器材染朱イナ木ぽ水瓜砂盤ク、、、ノ4

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