テキスト1985
32/144

かず、りおおエピデンドラム(オレンジ色)首里灰色軸花瓶投入れには花瓶、盛花には水盤。それぞれに向いたとりあわせ方があり、それを考慮しながら花をえらぷ。草花を直立させていけるのには盛花として水盤においた剣山に挿すのが普通であろう。例えば三頁のように麦をいけるには十文字配りもT字配りも役に立たない。この頁の海芋にしても閉じことが言える。別に特別に変った仕掛をする訳ではなく花瓶に砂利をいれ、その上に剣山をのせていけるだけの乙となのだがそうやっていけてみると、枝を自由にのびのびとふり出せることがわかる。上の作例を普通の水盤におきかえる乙とはできる。だが水盤におきかえたときの花型を想像してみると、左にふり出したエピデンドラムと、前面を覆っている人手蔓が高さを失って、厚ぼったく重そうに感じるだろう。三頁の作例にもどって考えてみよう。乙の作例だとグロリオlサが花器の口から叩センチ位下がっているので水盤では花が床につかえてしまうのは明らかである。少し高さのある足のついた水盤|コンポートーにいけかえてもとの作例のような感じKはならないだろう。乙の二作をよく見ると共通点として、直立する草花と下垂する花材の組みあわせであること。共に口のひろがったラッパ状の花瓶を使っていることだといえる。そ乙でラッパ状の花瓶には接花の基本型にはない垂体型と、投入れではいけにくい立体型が合成できるというととがわかる。このような乙とが花器を自由に使いとなす第一歩であり、テキストの中にもそのような作例は多い。乙の花探は口の直径辺センチ、一口同さおセンチ、砂利を口から下叩センチまでいれ、直径ロセンチの剣山をおいて挿している。別に新しい工夫でもなく、ありふれたいけ方なのだが案外きまりきった花器の使い方しかされていないようなので、思い出していただく意味で記してみた。海芋花器と花型花否否ノ/(1) ノ\.i手で4

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る