テキスト1985
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10小手強紅椿受シペ−フス花器黄土色軸一周壷』えマ令。少し変った花型で、シペラスの斜後にのび出した小手誌の枝が深い奥行きを作っている。乙乙に使ったシペラスは太蘭とそっくりなのだがそれよりも茎が固く色艶も少し追うようなので、カヤツリグサ科((リヨ何日日仏内)の花材という意味で仮にシペラスとしておいた。小手墜は立てて使うが小枝のなびき具合をよく見定め、一段返しにならないような角度を探して挿す。少々向きの悪いという程度の小枝は撞めて姿をととのえる。シペラスは正面から見て重なりのないよう長短をつけながら配置を考椿は右側では少し高くなってもいいが、左側は低く、後の小手磁の姿をかくさないよう花器の口からあまり上に山ないようにいけるとよ 小手惑とシペラスのとりあわせにパラという乙とも考えられるが、乙乙ではやはり椿がいい。パラの真直ぐな茎では単に水際の彩りにしかならないが、椿だと作例のように軽やかで動きのある形の良い枝もあり、小手惑の柔らかな曲線とも調子をあわせることができる。このようなスタイルは他の花のとりあわせにも応用する乙とができる。例えば雪柳のような小手珪と似たものの他に、木蓮や桜の横枝等が考えられる。花材黄黍5卜色jレ細コ口桔花梗瓶花器ピンクのトルコ桔梗、褐色の黍、花瓶は黄色が主制となっている。ζのような胴ばりの花瓶に茎の細い花材を掃す場合、オアシスをよく使っている。オアシスのととは以前にも掲載しているが、花屋が装飾用の花を掃す時によく使っている緑色のやわらかいプラスティックのかたまりで、どとの店でも分けてくれる。茎の細い花判も自由に思いのままの向きにとめられるのでとんな花型が楽にいけられる。いけ花の留具は昔から色々工夫して様々なものができているがオアシスは水のふくみもよい大変便利な花留めだといえる。表紙のいけばな

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