テキスト1985
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防山蝋梅の直線、アイリスの葉の曲線、どちらも細いが強い張りのある線同志を対照させている。そしてアイリスも蝋梅も直立させていけているので、下の方にアイリスの葉をひろげていけ、日さとのバランスをとっている。花器独楽塗菓子器アイリスと脈船、乙のいけ花でどちらが主体になっているかといえばアイリスの方である。だからアイリスをいけた時の形、同州す位山をよく考えておいてから脈栴を先に剣山にとめる。盛花では先に同いものから挿して行くのが原別である。花器は独楽模様の漆部、黒、rb、ス栴の方にはよくそりかえった葉を短く緑、砥の粉色が使われている。花の色がアイリスの紫、脈栴の黄色と色数を数えてみれば多彩ないけ花のようだがあまり派手な配色という感じはうけない。脈栴をいけてから五本のアイリスの業が全部長いままでも使えるようにするため、短く使う二本は先に葉をとってから考えたす法に切る。下加えるとアイリスらしい’同然な姿になる。漆器なので剣山の下に怯紙を敷き塗面をいためないよう注意する。乙のテキストで剖行い簡単にいりられそうに見えても、実際に厄介なのは四頁のいけ花と乙の花である。共に新鮮でみずみずしい感じが求められている。先代が附利三卜年凶はじめた花附会に私が山・町するようになって何年位になるだろうか。wJ初はまだ川口花しかやっていなかったので最初の二川は生花をいけたのを記似している。ょくできていると先代にほめられはしたがどうも具令が悪いので三凶白からは’H由な盛花や投入れをいけることにした。手始めに好きな花道家の花型やとりあわせを参布にしていけてみた。最初の問はどういう訳かほめられてばかりいて気分がよかったのだが、四、五凶目からだんだん自分で考えた花がいけたくなりそうなってからは叱られてばかりいた。長い川、おそらく五、六年はほめてもらったことはなかっただろう。叱られはじめても仙の人の好評をうけたいけ花をよく見ていると、先代の好みの傾向も大体わかるようになる。しっかりした技巧とはっきりした好みを持っていた父だけに分かりゃすい山も大きいのである。ほめてもらおうと思えば大体乙んな傾向にいければ良いのだなという見九もつけられる。だが町時何とか向分門身の花をいけなくては:::と心にきめていた私は叱られる乙とがわかっていても円分の型を押し通していた。そのうち何回かに一度好評を受けるようになり、しまい忙は良い花を花かよ曜う会イア8

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