テキスト1985
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つっかいまようすがたからもっと力強く明るいものになるにちがいない。この大温室の竹と南瓜の大いけ花ともいえるものからは、植物の秋をしみじみと味わい、そこから教訓的なものをくみとろうとする気持はうかがえない。植物という友人を招いて明るく楽しんでいるようである。植物問の原生林、カール言葉、そしてこの温室にいるとそんトンの国会図書館である。ここには百事」「いけばなの四季」の三冊が同館の要請を、つけて納められてい・ユングのる。ここには八千万点の図書が集められているが、寄贈した三冊は三つな想いがする。このニューヨークでの休暇でブロンクスの植物同の原生林のほかにもう一つ行ってみたかったのはワシン父の「桑原専渓の立花」「専渓生花にわかれた建物の中の最も古いトlマス・ジェファソン館に所瑞きれているらしい。イタリアン・ルネッサンス様式の素晴らしく豪華な建造物で大ホールにそびえ立つ大理石柱、壁画、彫刻、ステンドグラス等を見ているとこれが図書館かと思うほど立派なものである。ここには日本のいけ花の資料も相等多く初代冨春軒の「立花時勢粧Lも所蔵されているのではないかと聞いたことがある。一度事前に閲覧の手続きをとってどんな資料があるのか見てきたいものである。おそらく日本から流出した貴重な書物もあるにちがいない。この二週間、久しぶりの休暇をニューヨークですごしたのだが、行ったところといえば植物問と美術館、ジソン街のギャラリー、ボストンやソlホl、グリニッチヴィレジ、マ上)ブロンクス・ニューヨーク植物同の百年以前の原生林(中)IBM本社とトランプタワ!の聞の広場下)プルックリン植物問でオlクの桂類を調べる帯十糸子ワシントンで、そんなところばかり朝早くから歩きまわっていたので夜は遊びに出かけるどころではなく、くたびれはてて早寝の毎目だった。帰る直前になってこれでは煩だということでミュlジカル||コーラス・ラインに一晩、ショウを見ながらの少し上等な夕食を楽しんだだけである。今度行く時には夜も元気に方々まわりたいものである。11

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