テキスト1985
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ろうとれんげわすれなぐさきょh旬先月号では花の構造について説明してみようとして気のついたことだが、花の各部が寄り集まって一つの形を構成する時、その集まり具合は驚くほど不規則ですべてを同じように花とよんでいいのだろうかとさえ思う。まるで人間の頗とみみず(顔があるのかないのか知らない)の顔とを比較してみようとするほどのへだたりがある乙とがわかる。そ乙で今回はその各部が集まって作りあげられた花冠の形をくらべてみよう。先月号で述べた花冠の形である。①鐘しよ花形うり花い冠か冠かんの|形合弁花冠の一種。花弁の大部分が合着して先端だけが切れ乙み鐘き形らをきしどうただ花ん冠。蛍袋・釣錨人参・更紗満天足@・A円弁花とは双子葉植物のうち花被が前方と花冠にわかれ花弁のA円以泊したもの。菊①銭形花一辺植物学用語③漏斗形花冠②ばら形花冠科・榔蹴科・桔梗科他②ばら形花冠|離弁花類のばらや桜⑫・離弁花とは合弁花類とちがって花弁が分離したもの。ばら科・すみれ科・あけび科・桑科・柳科等③漏斗形花冠lAH弁花冠の一種。花弁がA門粁し漏斗形になったもの。朝顔・脚踊④壷形花冠lA門弁花類のうち花冠の筒部がふくらみ口の部分のせまいもの。柿・馬酔木・満天星⑤蝶形花冠l豆科植物特有の花冠。上部の大形の一枚を旗弁、両側の一対を翼弁、下部の二枚が寄りあって舟形になったものを舟弁又は竜骨弁という。腕豆・藤・蓮華⑤高杯形花冠l細い筒部のl一に水平に合弁花が聞く。山牧草・日々草⑦蘭の花冠l蘭の花冠の形状は様々であるがカトレアの各部の名称は図のようになっている。③車形花冠|幅状花冠ともいう。作弁花知の一種で筒部が短く裂片か放射状に平閲する。勿忘草・茄つつじつつじあせびどうだん子・馬鈴車引⑨距のある花冠l専や花弁の一部が中空で細長く突出した花冠形。すみれ・おだまきは花弁・鳳仙花・飛燕草は専片が突出する。⑬居形花冠|花冠が筒状に合着しν’−仇ツ、先が上下の唐のような形。踊子草・狐の胡麻口口J紳四次の十三種類となる。以上が花冠の形の名称で植物図鑑の萩の項に「:::九月頃十数個の蝶形花冠が長い穂状花序;::」と記されている。蝶形花冠は⑤の説明でわかったと思うが穂状花序の花序とは花が茎につく状態を言い、植物名をしらべる上で重要な特徴を示している。士一な花序の形を図示してみると花序ゃヰaplqp|⑦蘭の花冠花冠尾状花穂状花序総状花いし①距のある花冠被散形花序⑩唇形花冠多岐集散花序ぺ−(一一一小r」⑤蝶形花冠唇弁上唇\.10

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