テキスト1985
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うんりゅう〈わプQさや快いはじめてから五、六年になるだろうか。イタリアの尚社を通じて輸入される南アフリカ産らしい花材だというだけで未だにその正体がわからない。このカラベラは茶褐色の大きな葉である。ハート担で幅は大きなものだと却センチほどある。太い鉄の針金の足をつけていけると思いのままの形に配置できるのでいけ花展の度カラベラ(リ〉河〉〈開F戸〉K二、一二十枚ずつ使って業しんでいる。だがカラベラにかぎらず五、人ハ年前までは次々に輸入される海外の花材はどれもこれも目新しく、日木にはじめて入ったというものを最初に使う経験を随分重ねてきた。おそらくその時期に日本のいけ花の材料になりそうな植物はほとんど輸入されつくしたのではないだろうかと以のままオリーブ色や茶褐色に美しく仕上がっており、相当きつい色彩の花をとりあわせても、その広い謀而の渋い色にやわらげられて落者いた感じに変る。作例ではカラベラの後に葉付きの雲竜桑を立ててしまりをつけカラベラの茶褐色を強調するためデンファレをそえてみた。花材デンファレカラベラ(枯葉)花器黒色横長水盤者北地桑紫聞は数多い闘の中で手入れせず放任栽培しておいても毎年美しい花が咲くので・挺によく植えられてい。凶刀から五片にかけて紫がかったピンクの花が咲くがその凶一度花材として登場し、以を乙して秋に実がなって葉が賞、はみはじめると、在の司憐な姿から搭一h引いた風雅なたたずまいに変身して再授場する。花は五輪ほど咲くが秋に夫として残るのはご.個ぐらいのものである。葉は花の茎を包むような鞘状の長い葉を数枚立生させている。盛花にする場介はそのままでもい紫蘭・小菊分けけられるが、小花では茎の根もとをもんで葉と花誌をぬきとって向きをととのえてからもう一度判Kおさめていける。ζの作例では見、一刷、期間に科三枚と笑の芸をそえて一一株花組みなおし合計三株九葉とした。秋の紫聞は一杭いけではあまりにも寂びすぎて、かえってその風雅な感じがひきたたず、うるおいに欠けるようである。そこで何かそえたいのだが事やかなものはさけ淡桃色の小菊を真、副、胴、留、控の五体、花は七輪の株分けとした。北川村紫別小菊(淡桃色)土色横長水盤:n 探.〔ノ。上手に乾燥させたカラベラは知似8

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