テキスト1985
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そろそろ水仙も胤則に入ってきたが、この冬は水不足のせいで不作で花市場への人的量も少ないということであるυぷ仙は一月末から二月の盛期に入ると花は葉よりも行川くいけるきまりとなっているυそして初期の十一月十二片には三本から瓦本しかいけないが保則を迎えると木数も七本、九本と多くなるοそして装組にも多少曲をもたせ、’け然にまがった作例の一川の葉のようなものをまじえていける。又袴の一品さは初期には水面から1仰ぐらいのものだったのが川佃になる。作例では花をつけた真、副、胴、留、控の葉は四枚組とし、見越、真囲、総回、留の沈みには花をつけず三枚組としている。との九木を主株とし、寒菊を副流しに真、別、胴、問、控の五体で子株としてそえている。乙こに使った寒菊は島寒菊系の黄色の小花の咲く品種で十一月下旬から紅葉しはじめ十二月中頃からが最も美しい。暮にお正月花として使われる頃で終る。乙の本来の・思菊より野生味は少ないが、他の小菊の紅葉したものを寒菊として売られている乙ともある。水仙の花の盛期にさしかかる一月の下旬凶、そんな小菊との二杭いけしてみるのは生花としておとなしいが、口mのよい色のあわせ方である。ところで水仙はあまりにも清楚な故か花鳥画等に主題として描かれることが少なく、いつも脇役として扱われているようである。水仙が下役として登場するのは古典的ないけ花だけではないのだろうか。水仙一色の立花は仙の立−花とくらべて形は小さいが堂々としており、件一花にはり濠んぜ然んとしたたた作ずまいが感じられる。水仙菊花器(株分け抑)焼締水艦8 新峰.

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