テキスト1985
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もろ己しζくもつもろEし茄チ科には食用になる茄子、馬じゃ鈴が薯、トマトの他に人間とのかかわりの深い植物が多い。煙草、唐辛子、鬼hpr吉灯、拘杷等の他にフォックスフェイスや赤茄子がいけ花にもよく使われている。作例の花茄子は真白と鮮やかな黄色の二色の実がなっていて花屋の店先で人目をひく花材である。直径は3センチから6センチ、しっかりした枝に実が二、三個ついている。水提げの悪い葉をとり枝先を払って実の色を強制できるようにかためて使ってみたが鉄線の紫色が花茄子の黄色と白をうまくひき立てる色ではなかったかと思う。花材花茄子ストレリチアアンスリュ1ムの葉花器辰砂紬花瓶はなな萄黍は日本では引在ほとんど食用にされず家五川の飼料として栽培されているにすぎないが、私達の年代の者は乙れを見るとすぐ戦時巾お米の代りに配給された高梁を想い出してしまうοお米にまぜて炊いてもパサパサしていてちっともおいしくなかもろ乙しった。赤黒い粒が重々しく実った姿は仙の穀物とは違った強さがあるο野趣のある花材として自然淵ないけ方をするよりも穏だけをかためて色訓のはっきりした花をとりあわせ、食料としてはあまり有難いものではなかったが、花材としては大きな初秋から花屋に出まわってくるがしっかりと構成されたまとまりのあるいけ花としたい。乙の作例では少し変調な花器を使って変った感じを求めている。高さ必センチ、幅臼センチの背必高い花瓶だが厚みが4センチしかなく一踊平で色は茶色っぽくくすんだ緑色である。七本の萄黍の高さを揃えて挿すと少しずつ重なって花瓶の円の形に従って横に並ぷ。実の下に茎をロセンチほど見せておく。乙の場〈ハ花器の色がくすみすぎているので純白の鉄線をえらびその引立役に紫の欽紘一輪をそえあっさりした配色で形をまとめあげてみた。花器縦軸一川壷花材萄もろ黍ζし鉄線(白・紫)すほ〈萄黍うυとりあわせにストレリチアを使花茄子5

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