テキスト1984
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金雀枝真部(黄花えにしだ)花器淡緑紬花瓶金雀枝(えにしだ)には、黄花と、白花があり、現在白花金雀枝の方が花屋では多く扱われている。金雀枝という字があてられるようになったのは、黄花金雀枝が多く栽培されていた頃、黄色の小花を、雀に見立てたからだろうυ作例は黄花金雀枝であるν白花金雀枝は、灰色がかった地味な緑色で花も小さく、分かれ枝は黄花金雀枝より長い。賞花金雀枝の方は、緑が鮮やかで、花も大きいレそして分かれ枝は短い》そ乙で、白花金雀枝の方は、細枝を一本一本集めて技巧を主忙して見せるが、黄花金雀枝は、短い分かれ校はつけたまま、白花金雀枝とくらべて少し自然風ないけ上がりになる。金雀枝も他の花木と同様に花の咲く時期を本期としているが、白花金雀枝は花の咲いた後も細枝をまとめて、櫛でといたような優美な曲線が楽しめるので、一年中いつでも手にする乙とのできる花材である。金雀枝は花の後ものび続け、枝先が軽く垂れるので、その特徴をとらえて副流し垂体とするのもよい。7

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