テキスト1984
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Eうしんぱはまなすラ(淡ピンク・浪ピンク・政紅)花器染付水盤り花として立派でいけやすかったと考えられる。名前の良い「長春」という庚申蓄縦だけは禁忌の例外とされていたようであるが、それとて作例は多くない。古い型の中国系のパラに代ってヨーロッパ系の華麗なパラが栽培されるようになると、いけ花にも多用されはじめるようになる。明治以後のことである。ところが近頃のような見事なパ一フばかりいけていると、一浜茄子等野作一砲のパ一フのあっさりした美しさに惹かれる乙とがあるυ丁度椿の中でも薮椿の単純でしかも深みのある美しさに惹かれる気持K似ている。野生のパラ属や、その自然変種には一主咲きの美しいものが多く、原極パ一フとよんで栽培されているが、いけ花花材としては花尾では見られないυそんなパラがもっと山まわるようになればパラに対する感じ方ももっと置か陀なり、いけ方も変って行くだろう。乙の頁の③では派子K満開の血般とパラ三色をとりあわせてみた。什に近いピンクの桜から浪紅のパラまでを同系色で揃えるいけ方は誰にもなじめるど〈一般的な配色で、化〈敗率は少ない。④では①のとりあわせに内のパラをもう一色加えた上に錦木の太く方強い校をいけた。錦木のゴツゴツした肢が二本入ると、色彩木位だった③のいけ花も随分感じが変ってしまう。錦木が主材、桜が副材、パラはほんのあしらいにすぎない役割になる。展覧会だと錦木と桜だけにして、あとは観葉植物の広葉をそえる乙とになる。その場合濃紅色のパラを最後列からのぞかせておくと奥行を深く感じきせる乙とができる。年中いつでも手に入り、誰にも好まれてμし/可・り桜③ 一一_._ー--~‘三区ばII=’E 4 被ら

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