テキスト1984
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椿陶Uιよ必梅臓るυ雪の自に見る蹴栴は冬に耐える蹴月(十二月)に咲くので蝋梅とよばれているが、今の暦でいえばて一一月の真冬の花という乙とができ可憐さと同時に強さを感じるが、おだやかに晴れた陽光の下で満聞になったのを見ると実に明るく陽気な花である。そのようなこ面をもっ花なので、X人調にいけられたり、色彩を主にした洋花ととりあわせて満開の蝋栴をその香りと共に冬の洋聞を明かるく楽しむとともできる。上の作例では蝋栴二本を殆ど手を加えず、枝ぷりのままのものを挿しているυ乙みいった枝を完全に整理してしまうと花のつきも少なくなって切角の蝋梅の黄色の豊かさが失われてしまう次に海草を挿すのだが、予め花器の中程まで砂利をいれ、その上に剣山をのせておくν椿は葉を主体に、開花は一輪か二輪あればよい。花器は鉄鋳粕で落ちついた浪茶色。森野泰明氏の昨秋の新作である。色彩を主にしていける場介とりあわせの和四が大変広くなるが、色々なとりあわせ花材の色と質感をよく検討しつつ、いけ上がりの姿を組定してきめなければならない。いくら良い主制があったとしても、いけζなせる別材が考えられないときには次の機会を待つのが本当である。他に必要なのは大きくて重みがあり、針の間隔のつまった剣山、針金と釘を何種類かと砂利》足や配りにする小割竹ο私の家の稽古場で大抵の花が割合楽にいけられるのは道具が揃っているからでもあるu大工さんでも「道具が半分仕事をしてくれる」とよく一一一一口うが、これは本当の乙とであるο道具が揃っていれば花が思ったより楽にいけられるν楽にいけられれば同じ時間で他の所にも丁寧に手がとどくので良いいけ上がりになるのが当然なのである。ど乙かに無理があると手間ばかりかかって細部までは手がとどかないので中途半端なまとまりのないいけ花になってしまう】適ヨな道具を揃え、それをうまく使いこなすことも大切な乙とである》8頁のいけ花一月から二片にかけて青文字が花判として花屋におかれる。樟科に属し芳香があるので楊ょう子じにされるυグリーンの鮮やかな粒は花芽で三月になると外側が白、内側が黄色の小花が咲く。いけ方としてよく行なわれるのは緑の小粒を青文字独特のグリーンとしてかためて用いられる。単純な色の緑のかたまりなので、大抵の花とよくあう冬の花材だと言える。ll五頁からの続き||芋?毎(淡紅色)鋳紬扇壷9

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