テキスト1984
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松瓶dえrわ三光松はどんな花とも相牲がいい。葉の色のよい秋から冬にかけて何かにつけてよく使う花材である。大作の根締、小品の主材代花と幅広く利用してそれぞれの作風の特徴をひきたてる。お正月の松として短く一本花器の口から出しておけば、関、梅、水仙等を軽くそえるだけでまとまりのよい小品花となる。との作例ではガーベラのオレンジ色五本とピンク=一本をとりあわせ、明るい華やかな色調を求めている。お正月のいけ花のうち居間等におく花は、しおれでもすぐどんなものとでも楽にとりかえのきく上に長もちする三光松は便利な花材である。梅の楚だけを時々いけているが、同じような線状の太閤、木とく賊さのように軽くやわらかではないので、しっかりした花がいけられるu以前第一凶のR&M展の際谷口さんが梅の楚の大きな束にアロカシアと枯向日葵をそえておられたが記憶に残るいいいけ花だったυここでは少し趣をかえ、ガーベラの白とピンクをそえ明るい華やかさのあるいけ花を考えたυ切りたての楚は緑が鮮やかなので、量をまとめていけると、それだけで青々としたうるおいが感じられるυ横長の手付花器をそのまま使うと、線状の楚が平たく並ぶので斜に置き、前後深く挿して奥行をとっている。花器のトルコブルーがガーベラの色をひきたてた明るい一作である。古典調にも引ガーベラ花器楚梅(ずわえ)トノレコフソレ手付水盤ガーベラ花器花色茶9

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