テキスト1984
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わんきょ〈花器天目柚水離アマリリスの近縁荷なので、クリヌムもアマリリスと同様のいけ方をするο花は真と副に使い、葉は真、真困、見越、別、刷、胴の沈み、総囲、留、控の九枚である。花の大きなもの、或いは花の高く咲くものの場合、留には花を使わない方がおさまりがよい。〈表紙の生花〉椿の生花は細部までよく若底した上でかからないと失敗するζとは充分承知しているのだが初冬に椿の花が咲きはじめるといけたいという気持が先定って、つい日頃の自戒を忘れてしまう。昨年の十一月号の白玉椿の生花もある方が三輪の花が同じような咲き方をしていると指摘して下さったが、開花、中開、菅と変化をつけるべきだと思いかえしている。今回は真の大きく轡曲した真流しの花型である。高さは一米だが、真は頁直Kのばすと一どの野生の低利椿である。枝先は少し太い幹の中途でとめ細い分かれ枝を軽く、長く京上にのぼし、右側に葉のかたまりで作った副との均衡を保って真流しを形造っているν留には淡紅色の濃淡がほかし模様になった美しい椿を使ったu椿も花の美しいものは貴重なのと樹が小さい場合もあって小さな枝しかとれないので野性の薮椿の大枝をまじえていける乙とがあるο格の花は種類も多く、白、赤、ピンク、そして二色のぼかし模様や絞り模様、花芯の変型したもの等があるが、いけ花としては、春になって葉が悪くなる頃より冬の間葉のしっかりしている頃に好んでいけられるν花材真||薮椿#一法青白磁水盤椿クヌム其流し留ーー淡紅色椿・七米ほクリヌム6

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