テキスト1984
130/137

はなはよ弓しゃほととぎすEζろ七とヲ令。胡蝶闘は新緑の頃楓の緑とよくと東南アジアへ旅行される方が多くなったが、ご存知のようにタイ、シンガポールは刷の栽培が盛んな所で、あの辺りが原産地とされている品種も少なくないοそして数多くの交配積も作り山されているυ従って日本に輸入される閣の大多数は東南アジアからであり、タイがそのうちE位をしめており、私達がいけ花展で使う冴えた紫のパンダ、茎の長さが2m近くあって亦い花を数十輪もつけたレナンセラブルッキ!チャンドラl等は会ごとに現地に間接注文して手にいれている作例に伏った胡蝶的(ファレノプシス)はヨ本でも数多く杭培され、ピ椿Jddυ去年大輪の見卓なものが手に入るυ色は白を主としてピンク、そして縞模様や斑点の入った花もある。ピンク系ではドリテノプレス「キョl卜」、「レイ・コーラル」等が作られていりあわせられているのを見るが、ふくよかな大輪の花と、優雅に湾曲した茎の純は枝物とはよくなじむρ乙の作例のようにピンクの胡蝶聞と白椿、或いは向の胡蝶悩と紅椿とのとりあわせは、椿のしっかりした緑の葉が落ちついた上品ないけ花という感じを作り出す。松や梅が主になるお正月のいけ花の問に、少し趣の変っているこんなとりあわせがあってもいいだろう。もうすぐ今年が去年になってしまうととろまでやってきたuやりながら過ごしてきたのだろうと思い返してみると、忙しさだけしか感じられず心許ない。それでも一日一日が蒋赦なく過ぎ中庭の獅子頭の蓄が赤くふくらみ二、三日中のうちに咲きはじめそうである表庭では杜鵠草の花が終って枯れてしまった》代りに千両の実が色付いてきた夜半机の前でそんな乙とを想いうかべていると過ぎて行った月日が美しく感じられるο一年は若松や梅のいけられた部屋に家族が揃い、『新年おめでとうございます“今年もどうぞよろしく』と挨拶しあってお屠蘇をくみかわし、お重の葦をとり、お雑煮をいただいて祝いあうところから始める習慣は失いたくないυ節分になると底冷えが強いこちで咲きはじめた香りの高い栴をいけている問に雛祭りがやってくる。菜の花ゃん支が陽森の近付いたのを報らせてくれるυ桜の咲く頃私達は方々のいけ花展の花をいけにまわる。白木蓮の大木、垣根の雪柳を眺めているとうっとり睦気を催してくるが、水盤に杜若を葉組して掃すと気持もしゃんとする。爽やかな風を感じながら端午の節一体何をあちンク"i1vl!以前’白花器青銅立花瓶ιだ4

元のページ  ../index.html#130

このブックを見る