テキスト1984
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@との菊は一重の二輪咲で、聞ききると直径ロ佃ほどにもなる非常にあでやかな白菊である。菊という花は大休古典的な美しさを感じさせるものだが、中には陽気で明るい現代調とでも言えそうな品種もある。菊の花の咲き方は三大別器花されて、厚物、管物、広物(平物〉となっているが、広物の中でも一重で平たく咲く一文字菊は咲き方がシンプルなので現代調のとりあわせにも向いているようである。作例では白の一文字菊にあわせて臆木瓜白菊ギリシャの白壁のような肌の花器を使い朱色の木瓜を配してみたυ8頁と似たとりあわせだがこちらは現代的日本調といってよさそうであるοに白い鉄線をそえた小品花υ写真をとったのが十月九日、今日は十九日なので十一日目だがまだ鉄線は元気に咲き続けている。鉄線は大体初夏(五|七月)の花なのだが花屋では一年中並べられている。でもやはり初夏の鉄線が育ちもいいらしく花も大きい。水揚が悪いという人もいるが、それは扱いが悪いからなので、挿す位置を見定めて手早くいければ夏でも咲き終って散るまで一週間は水を拐げてくれる花であるοその上蔓物の特性としていけた時、少々花の向きが悪くても一一日自には水平になって姿がよくなる有難い花である。⑤3頁の豆州と、4頁の龍脂の残り、~·信濃柿白鉄線花器青ii益花瓶白色変型花器9 ?

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