テキスト1984
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レフス黄色木ぽ瓜けるυよく見ると低く細い枝に直後3木瓜は何時頃が本来の開花期なのか判断に迷う花である。春咲種、四季咲稿、悲咲種の三種があるという乙とだが、本咲種と町季咲種は十月初旬から咲きはじめ、四片まで咲き続ける》ん称咲積の開花期は本来は四月なのだが、十以の気象条件によっては秋に往々とぼけたように狂い咲きするそうであるω日本の向性宇和の草木瓜は日当りのいい山の南面の草地や土堤によく見られるが、地上をはうようにひろがり、とげがあってよく足をひっかけ佃位の実がついているが、何の実だか分からない人も多いだろうυとりあげてみると出くて重い実で地面についていたりするので色や形もあまりよくない。・いかにも野生の呆実といった感じがするυそとが木瓜の実が秋の野趣としていけ花にとり上げられる理由であるυとりあわせには野草に近い草花を用いて自然の情景を写しとったようにいける。作例には田舎の垣根に捨て育ちのように咲いていた黄菊を使い、地上を這うようにのびた木瓜の枝も生えていた時のままのような姿に無造作にいけてみた。もうそろそろ木瓜も花をつけはじめる頃になってきたむ来春まで度々いける機会があるだろうが、開花期の木瓜はとりあわせの範囲も広く楽しみの多い花である。11 菊花器灰緑色水盤

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