テキスト1984
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船Q菊(秋明菊)蔓Z花器白竹鶴首竹簡に秋草は似合いのとりあわせである。茶室向きの小型の古びた竹簡にひっそりいければ深まり行く秋を想わせる。との作例では立新しい白竹の鶴首の竹簡を使っているU両さは白叩、太さはロ佃あり切口も分厚い。このような、しっかりした生花用の竹筒には花はたっぷり用いる方が良い。小型で古色のある竹筒なら枝葉を思いきって整理し、一輪の美しさを見つめられるようにいけたいが、乙の竹筒でそのような感じを求める乙とは無理なようであるν切りたての白竹には柔らかみや温かみは少ないυそ乙へ地味な秋草をひっそりいけたなら、ただ寒々と貧相なだけのいけ花になってしまう冒頭に秋草と竹筒は似合いのとりあわせであるとは書いているが、色々な竹筒があり、そのそれぞれの持味にあわせていけ方を考えて欲しいと思う。作例では鶴首の竹筒を横向きに使い、普通ζのような花器に挿す場合その意匠をかくさぬようにいけるのだが、細い秋明菊の緑茎の間からのぞく白竹が色彩として美しいので右上に高く挿しそえてみたυもっと枝葉の茂った花材なら鶴首の竹筒を使う意味がなくなることは当然な乙とである。乙の花器には肢に剣山と‘円に十文字配りをかけていけている。」主主.貝栴よ擬;10

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