テキスト1984
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テキストの花をいけているところで私の社中の川本さんがシンガポールのお土産だといって、上の写真の闘を持ってきて下さった。デンドロビュlム・ファレノプシス(略してデンファレ)とパン、ダであるυ蘭は南極、北極、砂摸を除いた地球上の余地域K分布する花で、とくに熱帯には大きく美しい花が多い。聞の改良と繁前方法の発達で大量生産が可能になり、私達にも身近な花となった。現在ではタイのパンコックやシンガポールが最大の生産地で上の写真の蘭も日本にも沢山輸入され、花屋の店頭を美しく飾っている。早速いけてみたのだが、色が来しめるように左から濃い紫がかったピンク、淡いピンクから右端に向いデンファレと並べてみたの後に頁白なパンパスをパックのようにおくと色が一層はっきりとして美しいじシンガポるυホチシ箭ャン(円木名鬼の矢柄)、テ指チユ唇シ蘭ラ(布袋左下の給は昨年辻際さんがシンガポールでlノレ買って来て下さった蘭の本に山山ていたものだが、聞に蛇という画題は珍しい。葉を登って行乙うとするところを見ると、指に吸撫のついた雨蛙のような小さな蛇らしい。鳥羽僧庄の鳥獣戯画の峠よりももっとユーモラスで悪戯好きな感じがするuシンガポール在住の中凶人凶家の削いたものらしいが、闘と畦の乙んな風景が実際にあるのだろうか。こんな絵を見ていると、ゆっくり予定をたてず、のんびりと東南アジアの花を見てまわってきたくなる。ζの本を見ていると沢山の闘の中に、中国名のつけられたものが大分多いようであ削)咋の名前から想像すると、シンガポールの聞も、一間作りの歴史の長い中国人が中心になっているのだろうかu外悶へ山かけた時、引地でその凪の花をν聞J見、その国の植物関集を買って帰れば、花をいける人としては巾し分ない旅行だと思う。5

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