テキスト1984
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Jvdしつげ』何一旭水仙(しようきずいせん)社鵠草(ほととさす)花器濃紺陶花瓶4デンドロビュlムファレノプレスアランダ・ベイビl(パンダ系ピンク)濃紺深鉢花器パンパス著我(白・ピンク)し鍾よ埴・ヲき水仙は彼岸花に属していて、野原に咲く彼岸花と姿はそっくりで花は黄色く形が大きい。埴旭聞ともよばれているが、同名の蘭科の附があるのでややこしいο錘旭水仙は四国、九州、沖組、ム川湾、巾固に分布し十月に咲く。葉は彼岸花と同じように、花の咲く前に枯れるので一特にいける乙とはでき心い》ら大抵他の花の葉をそえていけるが、作例では杜ほと鵠とぎ草すをとりあわせてみた】社間平にも色々純類があって、北川一川安川に売られているものは茎や葉も固く、円焼けした葉先が切りとられ、花の色も陰気なもので、いけ川中斐のない花である。作例の品店は花の色も鮮明で、内花もあり、全休にしなやかに反り、社ほと鵠とざ草すとよぶのにふさわしい感じがする》花弁の細い鈍旭水仙は前後にかさねていけても重苦しくならず、かえってやわらかな黄色い雲のように細い草の上にひろがるυとりあわせは色々考えられるが、軽やかなやわらかみを求めるならピンクや白のふくよかなパラ等がいい制い花弁や蕊の繊細な形をはっきりさせたいなら表紙の掛花のように大きな深い色の広葉をパック向然調にいける場作仰木のないとの花は主の下の方を充分緑で叫−めないと向となく葉をもぎとられた不自然な作りもののような花K見えてしまう。今家の庭で社関草の問かられ花の彼岸花が咲き始めているが、ζのいけ花は丁度その情景を・つつしとったように見える鐘旭水仙は普通私達の周囲に野生でみかける乙とはないが、赤花の彼岸花との自然雑和が白花彼岸花なのだそうである。だから黄色の彼岸花として秋草の中K交えていけたい。かυ研古ではいけ方の形を覚えることはでき先日電車の中で「いけ花展の会期中、明治生まれの人達は、自分の花は大丈夫だというζとが分かっていても朝早くから手直しに山てきていたが:・:」という話が山たυ今でも朝早く会場花山てくるのは年輩の家元ばかりだかのようであるu小原流の家冗小原豊雲氏もその一人だが、私も父に仕込まれたせいか、大して手入れすることがないと分かっていても何となく気になって山かけて行く酔でいつもなら起きないような時でも会期中は感心に手直しに通っている》いけ花展の花の手入れも大切だが、家の花の手入れはもっと大切なことではないだろうるが、一本一本の花の姿、命を身近に感じとるのは朝の手入れの時だと言える。弱っていた花が一応気をとりもどし、苦が開いてくるのを見るのは大変嬉しいものであり、どういけておけばより美しく見えるかという乙ともよく分かるようになるο毎朝の手入れの大切さは花をいける人にとιいけるuって不可欠の条件で、それは花に対する責任でもある。だから毎朝の手入れを欠かしたととのない素子は子供達にもやかましくそれを励行させ、身につけるよう撲ている。優しく大切にいけられた花は専.日も美しく咲き続ける。乱暴に扱われたり、迷ってあちこちいけ場所を何度も変えられた花は明くる日には必ずしおれているυ又いくら珍しく美しい花でも、いけてよくもたせる乙とができるかできないかの見きわめも毎朝の花の手入れでいつの間にか感じとれるようになる。ひどい宿花の手入れ4

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