テキスト1983
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(まさき)木留流し花器内制花瓶日本のいけ花と諸外国での花のいけ方の追いは、まず枝物や、史物を多用する乙ともあるが、その極端な一例として、花をつけずに松一色のす一花や、葉山の一極挿、或いは葉もない柳の生花咋がある。偵や紅木はvl流では一一利柿しに限っているが、いけ方によっては優しきゃ、きりっとした端正さがその奥に感じられてくる。それを誰にも感じてもらえるようになるまでには生花をいけるための技巧の訓練。心要最小限の撰め具令、枝葉の透かし方、水際のまとめい点、花閉め具の適切な使い方によって端正な花型を求める乙とができる。その一方で草木の出生を自分自身で注怠深く制捺して、流儀の約来事の由来を理解し、良い生花の向山花感じられる名人の人州を見る乙とによって、自然そのものと共に生きる花道の催しさを身につけるζとができるのであるο乙の柾木の生花は聞流しに内一川を加えているが、内副という枝は柔らかい曲線を奥行をもたせてそえるので、優美さと深みをは出じさせる乙とができる。花器も一比色がかった九味のあるものを用いておだやかな一瓶とした。著哉の生花は倉敷の一品谷玉山木氏の花型を基にしていけたものである。花をそえない者誌の生花は先代も時々いけていたが作例は写真としては残っていないようである。ただ書き残してもらった「専渓生花百事」には花と共にいけた若技がのっている。花の時節には先村の諜を一部にそえ、組業は五枚を基本にしていけ上げられている。永年の問に京都と合川敷の葉っ遣かいに少し異聞ができているが、その優美きに変りはない。両者を図解して枝の名称をつけておいた。参考とされたい。γi正nl 花のないいけ花6

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