テキスト1983
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有薬しゃくやく花器染付尊型花瓶牡丹と苛薬はよく似た花で同じ科に属している。多年草が苛薬、落葉低木が牡丹というととであるoH木の山野に向生する山苛薬も乙の仲間だが、いけ花に使われている有薬は中国原産のものがヨーロッパに渡り、閑芸品種として改良されてからH木に入ってきたものである。円木にも古くから中国原産の有楽が渡来していたが、いけ花としては水揚げの悪い使いにくい花とされていた。苛薬は牡丹と共K葉の使い方が大切で、下葉をたっぷりつけて下ぶくれのような形になる。まず瓦になる枝は花器のけから上回センチ(寸筒の約2倍)で、よく反ったものをえらぶ。じくよく反った枝がほしい。則、胴、胃、総囲、真等に茎付の業をそえなければならないので、副以下を枝どりする時にはできるだけ長い茎が残せるように切る。胴、留と短くなり、控は留より少し刈く見えるような長さにとる。配りには別の集から伸し花の実をそわせる。以下胴、真、問、控と同じ手順でいけて行く。最後に葉を捌いて仕上げる。いけ上がった姿は牡丹よりもやや一品い自になる。引在入手できる有楽は大抵洋巧薬の大輪析なので、開花した時の姿を考えれば五本以上はいけない方が美しいようである。副の花副の葉副はωセンチ位で同7

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