テキスト1983
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ぶどう根付きのパン、ダにあっさりと花菖蒲の葉だけをとりあわせてみた。こんな上等のパンダには相当しっかりしたものをとりあわせるのが普通なのだが、花そのものの美しさを見せるのにはζんないけ方もいいものである。乙のパンダはタイから持ち帰ったものなのだが、白木に輸入される蘭類のω必まではタイからだそうである。とくに日本での栽培の難しいパン、ダの高級品はタイの独占市場であるらしい。タイの野生のパンダの中で前科の中で最も美しい百色をした、パンダ・コエルレアという品種がある。タイやビルマの一同地の大木の幹に着生しているが、一茎に却輪ほど花をつけている。秋に咲くそうだが一度現地で見たいものである。切花としてのパンダの多くは、パンダ・ロストキルディアナという品種だそうだが年二回以上咲く。タイからの輸入品種で好きな聞にレナンテラ・コッキネアというのがある。一両くのび上がる性質をもった闘で三メートル以上になり沢山の花をつける。流民の消コーナーで小林一世英さんが使っておられたのがそれである。少し小型のその交配種に、レナンテラ「ブルッキl・チャンドラl」があり、長い花誌に川輪位の花をつける。少なくなった。又ドラセナ類、サンセベリア類も同じような傾向にある。反対に最近よく使うようになったものに夢科の海辺葡萄がある。西インド諸島の海岸が原産地で白木でも栽培されている。枝のままいけているが枯れ色も大変美しい。丸く分厚い葉でE経団センチ前後あり果実は赤黒く熟し葡萄の房のようになって食用になる。海辺葡萄の葉を更に大きくしたようなキャラベルの葉は直径叩センチ以上もあり、乾燥させたものが市販されている。一昨年K剖枚ほど美しくいけておられたのを月見えておられる筈である。サボテンは葉物とは言えないのかも知れぬがよくとりあげられる花材である。サボテン科以外の多肉化した植物も同じようにサボテンとよばれている乙とが多い。例えば百合科のアロエ属の一部や、竜舌附属の笹の雪、雷神等はサボテン公副に植えられている。弁慶草科の黒法師、カランコエも似ている。いけ花に緑の葉を必要とするととは先に述べたが、そのためには葉の形や色も充分生かされていなければならない。ロ頁の例のようにデッフェンパキアの美しさをひき立たせるためにモンステラがそえられているが、左右に大きくのばしたデッフェンパキアの足もとをまとめるのには大変ょいとりあわせといえる。BSホlルの流展で三重野慶芳氏がたではまぺタ.ン合、J、花菖蒲の葉花器トノレコブノレー水盤15

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