テキスト1983
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るυ万年青とは成程、と感心させら家のあちζちに、いつも十瓶程のいけ花が飾られている。テキストや出版社に頼まれていけた写真用のいけ花、研修会でいけた手本、稽古の残り花等。冬の川は保ちすぎるとさえ感じる程長い間咲き続けている花もあるο十二刀の初めにいけた万年宵は、いつまでたっても枯れないので、一体どれ位保つのか試しているが、三月の十日現4、葉先が僅かに黄ばんだ一枚を除いて未だに青々していれる。写真用にいけた花のうち、小品花は後で必ず食卓に飾られる。乙の花もいけてから今日で、もう一週間近くになるο付制水切りしていけなおすので、大分短くなってしまったが切るく居間を彩っているυデンドロビュlム(ピンク)町、彼岸花の葉のとりあわせは、色彩があっさりしているので、近くで長時間過ごしていても、何となく花を感じるだけなのが快い。いけ方にも作意を見せないようにしている。彼岸花の葉は皆さん御覧になることがないだろうと思う。秋になって花の咲き終る頃に地下から葉が出はじめ、冬を越して翌年の在に枯れる。そして秋、全く葉のなくなってしまった後に花が咲くのである。だから葉だけ見てもそれが彼岸花だと気付かないのが当然である。、貝ュlムは鉢植で見る機会も多くなっ柔らかい抗柳の花松と、オレンジ色のエピデンドラムのとりあわせは在の午後の目先しのように暖かそうな感じがする。葉つきのエピデンドラムは背が高い。研古の時にも1佃位水切りするだけで長いままいけてもらっている。葉と花の問が長すぎるように感じるかもしれないが、それが葉つきのエピデンドラムの盗なのである。聞の花は高価なせいで薬をつけたまま、根元から切って売られる乙とが少なかったので、山生の姿は一般化していないようである。シンビジたので御存知のζとであろうが、乙のエピデンドラムにしても葉付きを根元から切ったもの(花屋では台切りといっている)が手頃な値段で買えるようになったのはごく最近の乙とである。従って美しい仰の花も、首から上を知っているだけで、どんな高さでどんな形の葉をつけているのか知らないでいるのが普通のことらしい。水地一に描かれている闘の葉は、シンビジュlム系に属する東洋間だけしかなく、あたかもそれ乙そ闘の葉といった感じを・つけるが、乙のエピデンドラムのような葉をつける闘の方が多いようである。輸入された珍しい花の自然な生態を知っておきたいと思うが知り得る部分が少ないのに困っている。八表紙の花〉デンドロビューム母貝ゆ彼岸花の葉花器切子ガラス器8

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