テキスト1983
45/139

鳶尾たQ副の花いちはついちはつ花器染付水盤(仙渓困)社若の生花に続く葉組みものが鳶尾である。幅広い葉や、花を沢山つけたしっかりした茶は杜若や花菖硝忙ない力強さがある。業組みは杜若と同じく花に五枚の葉を出生とするが、葉はどっしりと低く、花は葉組みより高く用いる。花の数は一瓶に二本又は三本が適当ではあるが、五木を限度とする。一芸に開花が二輪もつくと重すぎるからである。五花の場合には葉組みの数も見越、留の沈み、或いは絵図をつけて七体とする。本図でも見越、習の沈みをつけている。鳶尾は幅広の葉に、紫色の花を茎の先端に二、三輪つける。普通花屋で鳶尾として売られている白花のものは、ニオイアイリスで本当の白花の荒尾は珍しいもので私も見た乙とがなし。近頃のテキストでは、花型の解説のための線阿ばかりになっていたが、久しぶりに墨で描いてみた。私の絵は全部我流で、小学校を卒業してからは絵らしい絵を描いたことがない。いけ花を始めてから口で説明するより図解する方が早いので、略図を描くようになっそれも上手下手は念頭にいれないで、ただ正確に描くことだけを目標にしている。言うならば設計図K近い。そんな絵を描き続けていたお蔭で花の形を割合正確に知るようになれたのは大変有難い乙とだった。?二司圃圃......~咽7 .~議後九

元のページ  ../index.html#45

このブックを見る